ミイラ映画のタイトル

賢押杯の部屋別ローリングでは、「原題は First Blood」という問題を取ったのですが、実は同じような問題を、2007年に初参加したときにも取っています。映画の邦題というと、最近は、原題をそのままカタカナにしたようなものが多いのですが、ときどき、原題とは離れた邦題が付けられる作品があります。

ところで、「ミイラの呪い」という、私のプレイヤーネームは、昔のB級ホラー映画っぽい、というコンセプトで付けたものだったりします。最近のミイラ映画というと、「ハムナプトラ」シリーズが有名どころなわけですが、この原題が "The Mummy" という、いたってシンプルなもので、私はあまり見たことはないのですが、クイズ問題に使えそうなタイトルでもあります。

さて、この "The Mummy" というタイトル、1960年代ぐらいなら、絶対に「怪奇ミイラの呪い」みたいな邦題になるよなぁ、と思っていたのですが、ちょっと調べてみると、このシリーズ、実はリメイク作なのですね。

リンク:ハムナプトラ(Wikipedia)

英語版Wikipediaを参考にしてみると1932年にユニバーサルが "The Mummy" という映画を製作しています。どうやらこれがミイラもの映画の草分けらしい。これが、おそらく戦後のことだと思いますが、日本公開されたときのタイトルが「ミイラ再生」。

その後、続編が製作されます。1940年に "The Mummy's Hand"「ミイラの復活」。1942年に "The Mummy's Tomb"「ミイラの墓場」。1944年に "The Mummy's Ghost"「執念のミイラ」。その後、"The Mummy's Curse" という作品が作られていますが、日本未公開らしい。これの日本版があれば、「ミイラの呪い」という邦題になっていた可能性は高いですね。

なお、最初の "The Mummy" のミイラは、「ハムナプトラ」と同じイムホテップですが、「続編」のミイラはカリスという人(?)だそうです。

しかし、戦時中に日本軍が米軍の基地を落としたときに、「風と共に去りぬ」だったかのカラーフィルムを見てビビった、とかいう話が伝わってますが、あちらの方々、戦争中にこんな映画まで作ってたんですねぇ。そら勝てんわ。

ちなみに、日本版Wikipediaには、この後の "Abott and Costello Meet the Mummy" というのが書いてありますが、これってパロディ作品ですよねぇ。英語版Wikipediaには`spoofed' って書いてあるし。

この一連のシリーズと、最近の「ハムナプトラ」シリーズとの間に、ハマー・フィルム制作のシリーズがあるそうです。第1作は1959年の "The Mummy"「ミイラの幽霊」。こちらのシリーズでは、ミイラ男は最初からイムホテップではなくカリスとなってます。

特筆すべきは、このカリスを演じたのがクリストファー・リーだということ。ロード・オブ・ザ・リングに登場する「猿の人」(嘘)サルマンを演じた人ですね。ちなみにこの人、イギリス人ですが、冬戦争では義勇兵としてフィンランド軍に参加しているそうです。冬戦争はほんとにエピソードに事欠きませんね。

こちらのシリーズ第2作となったのが1964年の "The Curse of the Mummy's Tomb"「怪奇ミイラ」。その後1966年に "The Mummy's Shroud"「ミイラ怪人の呪い」。1971年に "Blood from the Mummy's Tomb"「王女テラの棺」。いずれもなかなかいいタイトルが付いてますね。

他にもミイラの登場するB級、C級作品はいろいろあるはずなので、絶対にないとは言い切れないのですが、この一連のシリーズに関する限りは、「ミイラの呪い」というタイトルの映画は存在しないようです。

賢押杯2012 決勝編

というわけで、いよいよ決勝です。

準決勝に行ければそれでいい、とは思っていませんでしたし、その準決勝も全然無理な相手というわけではない、とは思っていましたが、ほんとに勝ち残れるとは… 何はともあれ、決勝進出です。

決勝では、セコンドを3名まで付けられます。自分の所属しているクラスタは、おおざっぱに言って、関西An・QMA関連、Skype関連、賢鉄関連の3つくらいで、どの辺に頼もうかと思っていると、早々にパンサー鳥取さんと1ことた10さんが自ら申し出てくれました。前回優勝者をセコンドに付ける、というネタ的なおいしさもあるので即決。もうひとり枠があるので、あとSkype関係者からだと誰がいいか、と考えた結果、今日の部屋別で同室して、あと一歩のところまでいったというのも何かの縁だろう、ということで、TACTさんにお願いしました。
もし、また決勝に行くような機会があれば、別なクラスタから人選しようと思います。なかなか行けるもんじゃないと思いますが。

控室でのマッサージシーンは私自身の発案。入場の際のスタイルはパンサー鳥取さんの発案でした。

決勝の相手は、馬阿蘇さん。離されないように、と思っても、それすら難しい相手です。まあ、自分の問題はなんとか取って、そこからどうにか活路を見つけるしかないだろう、というところ。あと、誤答失格がないので、誤答は恐れずに行こう、とは考えていました。

ルール説明の後、タイムアウト用のベルが運ばれたとき、ふと、ボタンチェック時にこれを使う、というネタを思いついたので、やってしまいました(^^; 即興です。馬阿蘇さんもいい感じで乗ってくれましたね(^^)

ここからまた1問ずつ。

1問目

「新人賞三冠の作家」現代作家は無理ゲー。こういうクイズ的なところは馬阿蘇さんが押さえてるかと思ったのですが、スルーでした。名前ぐらいは聞いたことのある人でしたが。

2問目

「サッカーでの、収入・支出に関するルール」FFPという略語から、なんとかひねり出そうと試みたのですが、スルー。

3問目

小惑星番号9999で、フェルマー予想の人」もうちょっとマイナーな人ならともかく、このくらいの人が来ると、馬阿蘇さんのスピードにはついて行けません。(馬阿蘇+1)

4問目

「音系同人の即売会」Mが3つか、4つか、と思ったら、3つでした。スルー。

5問目

「朝日のあ」うろ覚え押しでした。うろ覚えはいかんですね。(ミイラの呪い-1)

6問目

「イタリアの首相誘拐事件でその名が」これは悔しい押し負け。というか、惜しい押し負けって、これぐらいじゃなかったかな。ワイルズは完全に1タイミング遅れてたし。(馬阿蘇+2)

7問目

英国王のスピーチの国王」インド皇帝で脊髄反射。この映画で女王はないよ。ヴィクトリア以降、インド独立までの国王は全員該当するはずなのに。ここで-2ポイントになりましたが、追い込まれたという意識はあまりありませんでした。できるかどうかはともかく、あと12問正解すりゃええんやろ、ということで。(ミイラの呪い-2)

8問目

「日本仕様の製品云々」サイズをイメージして、「自分で充電しに戻る」ぐらいで押し。馬阿蘇さんは余裕があるので、確認できてから、という感じだったのかな。とりあえず1点戻します。(ミイラの呪い-1)

9問目

「1991年にコナミから発売されたゲーム」ラグランジュ点はもちろんわかりますが、この前フリで、あのポイントで押されたら手も足も出ません。(馬阿蘇+3)

10問目

「守備範囲の広さから、『ショフト』」今の野球は全然見てないのよ。阪神のショートなら、鳥谷だっけ、と思ったときにはすでに押されてました。この辺から、タイムアウトのタイミングを考え始めます。いちおう、6ポイント取られたら、ぐらいを目安にしました。(馬阿蘇+4)

11問目

「日本のナンバープレートで、唯一複数の都道府県にまたがる」これも絞り切れないうちに押されました。クイズ的にはそうなんだろうなぁ、というところ。(馬阿蘇+5)

12問目

「2005年の浅野忠信宮崎あおい主演の映画」正解聞いても「日本語でOK」なタイトルでした。

13問目

水樹奈々がリリースした、高校生クイズのテーマ曲」そんなに速く押さなくても、無理です。というわけで、ここでタイムアウト。(馬阿蘇+6)

タイムアウト1

ここはとにかく問題の流れが悪いので、1問でも2問でも、自分の問題を取ることに専念するほか、できることはありません。それだけ。

14問目

スターウォーズに登場するロボット」前フリの段階では、「帝国の逆襲」に出てきたスノーウォーカーをイメージしていたのですが、名前が出てこなくて待ち。よくぞC-3POまで聞かせてもらえたもんだと思います。(ミイラの呪い0)

15問目

全日空がこれを世界で初めて導入した」787だな、と思って押した瞬間、「メッサーシュミットが世界で初めて導入したフレックスタイム」みたいな流れを想像して、ちょっと迷ったのですが、時間もないので、そのまま787を答えて正解。結果的には、決勝ではいちばん出来のいい押しでしたかね。(ミイラの呪い+1)

16問目

「バスケットボールのファウル」押せる要素がない。(馬阿蘇+7)

17問目

シュレーディンガーの猫やラプラスの悪魔などもこれにあたる」前フリではわからなかったのですが、「実験」というキーワードで押しました。(ミイラの呪い+2)

18問目

「昨年デビューしたグループ」グループ名ぐらいは聞いたことありますが、無理。(馬阿蘇+8)

19問目

「1995年に任天堂が発売した3Dゲーム機」その頃の3Dゲーム機ならおそらく一択なんでしょうが、余裕で押し負け。馬阿蘇さん、リーチがかかったところで、タイムアウトとなります。(馬阿蘇+9)

タイムアウト2

まあ、ここもできることはあんまりありません。取れる問題を取る。それだけ。

20問目

ナバテア王国が建設したヨルダンにある遺跡」これはもっと速く押して、押してから考えるべき問題ですね。よくぞヨルダンまで聞かせてもらえたものだと思います。(ミイラの呪い+3)

21問目

「スープのない麺」以前、東京に住んでたとき、井の頭線沿線だった関係で、吉祥寺に「油そば」という店があるのは何度か見てました。食ったことはないけど。というわけで、ここは少々怪しくても押さなきゃ、ということで押し。(ミイラの呪い+4)

22問目

WOWOWが展開している3つのチャンネル」これは知らない、と思ったら、正解はどストレートでした。というわけで、馬阿蘇さん優勝。おめでとうございます。(馬阿蘇+10)


戦前から、馬阿蘇さんの強さはわかってたわけですが、こちらとしては自分の問題は取れたということで、よしとすべきでしょう。押し負けたのは2,3問で、あと取られた問題は、普通にわからなかった問題でした。なんか、2人で別々のクイズをやっていた感じ、ですかね(^^;

問題傾向としては、苦手ジャンルで、とことん苦手なタイプの問題が多かった感じですね。守備範囲なのはスターウォーズぐらいかな。あと、時事問題が多かった。昭和50年頃の問題がもうちょっと来てくれたらなぁ(^^; まあ、そこらへん、フォローできてる範囲の広さで完全に負けていた、というあたりが最大の敗因でしょうか。要は力負けなわけですが。

準優勝、ということで、「おめでとう」と言っていいのか、と聞いてくださる方がいらっしゃいますが、この相手、この内容ですから、じゅうぶん「おめでとう」に値する結果だと思います。今回はほんとに運良く、最後の最後までクイズを楽しむことができました。会場でご一緒した皆様はじめ多くの皆様に感謝です。

これまでも、それなりに目立つプレイはしてきたつもりなのですが、やはり、ステージで、みんなの前で見ていただけるというのは、全然違いますね。しかも、最後まで残って、最強の相手と戦うことができたという。

大会終了後は、恒例の賢押盃。これまでも楽しい宴だったのですが、やはりファイナリストとなると、乾杯して回ったときの反応が全然違いますね(^^; いつにもまして、いろんな方々といろんなお話をすることができて、本当に楽しい時を過ごすことができました。

次の機会があれば、また上を目指して参加したいと思います。スタッフの皆様、対戦してくださった皆様、その他関係各位に感謝いたします。

賢押杯2012 準決勝編 その1

というわけで準決勝です。準決勝以降の演出が賢押の大きな魅力ですし、またそのため、準決勝進出が多くのプレーヤーの目標になっています。

待機場所で待っていると、現れたのは、ひのきのぼう、サルタヒコ、馬阿蘇、小祝、ヨシダかばん、セレネ、みつちーの各氏。準決勝だから当然といえば当然なのですが、手応えのありすぎる面子です。

今回はUstream中継が行われていて、本稿を書いている時点ではまだ録画が残っているので、これを参考に書いていきます。クイズ関係以外の知り合いに見られることはまずないとは思うのですが、念のため、リンクは貼らないでおきます。

入場

くじ引きの結果、入場順はひのきのぼうさんに続く2番目となりました。入場の時点で、1組目・2組目のいずれかを選択することになります。
そして、ひのきのぼうさんが入場、1組目に入って「よっこいしょういち」をやったんで、隣に座って「おーのだひろお」とやろうかとも一瞬考えたのですが、1組目を見てからの実戦にしたいという気持ちもあったので、2組目に決めました。

準決勝では持込の出囃子を使えるのですが、今年の私のチョイスは、人形劇「サンダーバード」オープニングでした。最初のカウントダウンがカッコイイですしね。昭和の子供たちには喜んでもらえたかな。しかし、暗い会場に明るいスポットライトで、なかなか様子がつかめないものですね。

その後、入場順の間違いというトラブルもありましたが、全員の入場が完了。1組目がひのきのぼう、サルタヒコ、馬阿蘇、小祝、2組目が私、セレネ、みつちー、ヨシダかばん(いずれも敬称略)という組み合わせになりました。

予選1組目

ひのきのぼうさんのトークが秀逸。その場で聞いていたのに、後でUstreamで聞きなおしても爆笑してしまいました。この人をトークで上回るのが、今後の目標ですね(^^;

対戦が始まると、私のわからない問題ばかり。しかも皆さん、特に馬阿蘇さんの押しの速いこと。私がこっちに入っていたら、出題傾向と相手関係の両方で、手も足も出なかったと思います。

皆さんそれぞれの得意ジャンルを取って行きますが、結局、馬阿蘇さんが1位。この人に勝つのは相当難しいと思います。

さて、次は自分の出場する2組目です。この際、1問ずつ振り返っていこうと思うので、つづきは次のエントリで。

賢押杯2012 準決勝編 その2

いよいよ自分の番です。「去年はセコンドとしてステージに上がってたんですよね」との問いに、普通に「はい」って言ってしまったんですが、あそこは「1ことた10はワシが育てた」ぐらいの返しをすべきだったかな。とっさにそういうのができないと、なかなか、ひのきのぼうさんを上回ることはできませんね(^^;
ひととおりの紹介と、すみすさんPによるコメントが終わって、いよいよ対戦開始です。

ここからは動画を参考に、1問ずつ振り返ってみます。長くなるけど。

1問目

「八王子市〜スーパー戦隊仮面ライダー」ということで、連想される単語は、悪の組織の秘密基地として名高い八王子セミナーハウスぐらいしかないのですが、聞かれたのは造形スタジオ。何それ?ということで全員スルー。

2問目

「コンピュータの記憶装置で」ここでほぼSSDと当たりをつけていたのですが、序盤から無理な押しは避けて、「ハードディスクドライブですが」まで聞いたところで押し。相手次第では甘い押しかも知れませんが。いちおう、「最後のDはディスクじゃないな」と脳内確認してから解答。(ミイラの呪い1○0×)

3問目

「2m45cmの世界記録は未だに破られていない」ここで押せるセレネさんはさすがです。
(セレネ1○0×)

4問目

「特定の遺伝子だけを除いた実験用のマウス」すいません。俺的には、医学は理系に入りません(^^; ここのみつちーさんの押しも鋭い。(みつちー1○0×)

5問目

「1979年、主演はジェーン・フォンダ」なら知ってそうな映画だなぁ、と思いつつ、「シンドロームという言葉が」で、病気の話かなと思ったら、「あ、ジェーン・フォンダのあの頃の作品で、タイトルに『シンドローム』の入った作品があるやん」ということで押し。(ミイラの呪い2○0×)

6問目

「『缶』という字の部首」で、はこがまえあたりかなぁ、とは思ったものの、自信がなくてスルー。あれひとつで部首ですか。

7問目

JR東日本の自販機ブランド」鉄問です。でもわかりません。ただ、ここは正答・誤答に関わらず、押すのが義務のような気がして、押してしまいました。まだ0×だし、気楽にということで。しかし、この1×が、この後の展開に微妙な影響を与えることになります。(ミイラの呪い2○1×)

8問目

大田区民センターでコンサートを行ったアイドルグループ」メンバーの名前まで出されても無理です。ここはみつちーさん、お見事。昔よくこまばエミナースでイベントやってたグループですが、それ以上何を聞かれても無理。(みつちー2○0×)

9問目

「初代所長はオッペンハイマー」でほぼ確定だと思うんですが、他の施設かも、と思いつつ、「最近不祥事のあったところ」ということで押し。ここまで、珍しく序盤で先行する展開ですが、ここからまたも我慢の中盤が始まることになります。(ミイラの呪い3○1×)

10問目

放送作家もしていた声優で、ガンダムのセイラ」平野文がそんな経歴じゃなかったっけ、と思って手を動かしたら、ヨシダかばんさんに押し負け。いや、押し負けラッキー。っていうか、ヨシダかばんさんがここでひねり出さなかったのがすごく意外でした。(ヨシダかばん0○1×)

11問目

「ゴルフ由来の、カードゲームで引き直しができるルール」何それ?ということで全員スルー。

12問目

西インド諸島を構成する」はい、スカイプで10回ぐらい聞いてる気がするけど、まだ覚えられない。ヨシダかばんさんが「大アンチル」ぐらいまで読ませて押し。さすがです。(ヨシダかばん1○1×)

13問目

「F1で2011年から使用が認められるようになった」なんかそういうのがあるというのは聞いた気がするけど、無理です。Drag Reduction System ですか。ここはさすがのみつちーさん。(みつちー3○0×)

14問目

ムーミンに登場する山」これは知ってるはずだよ、と思いつつ出てこない。動画で確認すると、"Lonely Mountain" というのを聞きそびれてるんですよね。正解を聞いて思わず悶絶してしまいました。これは取りたかった。

15問目

「作曲者はジョー・リノイエ、1991年」ということで、「ナディア」のオープニングあたりかなぁと思って手を動かしかけたら、もうみつちーさんが押してました。これも押し負けラッキー。というより、苦手ジャンルであんまり適当に押そうとするなよ>俺。ここでみつちーさん、まさかの誤答。(みつちー3○1×)

16問目

「投資の継続がダメだとわかっていながら投資を続けてしまうことを、あるフランスの航空会社にちなんで」いや、そういう言葉はありますけど、航空会社じゃないですよね。っていうか、会社ですらないし。ずっと、エールフランス以外の航空会社って、何あったっけ、と考えてました。というわけで、問題文がアレ、ということは指摘しておきますが、問題文が正しかったとして、わかったかどうかは6:4ってとこでしょうか。他の人に取られる可能性もありますしね。

17問目

「元は平家に仕えていたが、石橋山の戦い以後は」でセレネさんが押しますが、さすがにそこでは可能性が多すぎます。おそらく、流れをつかめないところ、得意の文系ということで手が動いたんじゃないかと思いますが、残念。(セレネ1○1×)

18問目

「ふたつの何かがつながった髪留め」無理。ヨシダかばんさんが押しますが、誤答。(ヨシダかばん1○2×)

19問目

「九州勢として初めて、春と夏両方の甲子園で優勝した大分の高校」ということで、該当しそうな学校を脳内検索しますが、時間内に出てこない。ブーが聞こえたあたりで、「津久見かな」と思ったら、その通りでした。

20問目

「LEDを使ってリメイクされたエレメカ」全然イメージできなかったのですが、帰ってから画像検索したらわかりました。さびれた温泉旅館なんかにあるやつですね。(みつちー4○1×)

21問目

「輪郭をなぞって面積を求める」何メーターだっけ、キルビメーター、クリノメーター、ええと、と躊躇してると、セレネさんが押して「キルビメーター」で誤答。これも間違えやすい定番問題なんですねぇ。って、「面積計」でもええんかい。(セレネ1○2×)

22問目

「モデルをやってて何かのドラマに出た人」私の押せる要素がありません。ここはヨシダかばんさんが堅実に取ります。大政絢さんですか。(ヨシダかばん2○2×)

23問目

長州力橋本真也との間のやりとり」これも無理。会場からは笑いが漏れてましたが、全員スルー。

24問目

「母のシュザンヌ・ヴァラドン」→「ユトリロ」ヨシダかばんさん、プロの押しです。(ヨシダかばん3○2×)

25問目

ストリートファイターシリーズのスペイン出身キャラクター」ええと、ブランカじゃないし、と思ってたら、セレネさんが正解。(セレネ2○2×)

26問目

「分子または分母も分数」で、繁分数か、連分数に行く展開はないか、と考え、これなら繁分数しかなかろうと思って押すも、押し負け。これは取らなきゃいけない問題でした。こういうのを取られると、流れを持っていかれます。(みつちー5○1×)

27問目

「うぐいす色をした香りの高い蕎麦」で、更科か藪か、と考え、更科は真っ白だから、藪かな、と思いつつ、「うぐいす色」が何か引っかかって押せませんでした。自分が0×か、みつちーさんが6○だったら、押してたと思います。1×付けた影響がこんなところに。神田のやぶは、秋葉原の帰りに何度か行ってるんですが。

28問目

アメリカの写真家」何か聞いたことのあるような出題なんですが、出てこない。困ったときのスミスさんでした。

29問目

論理哲学論考」で、一瞬名前が浮かばなくて躊躇した分、押しが遅れました。得意ジャンルで二度までも押し負け。さらに流れがみつちーさんの方に行きます。おそらく、会場の多くの人が、これで決まったと思ったことでしょう。すみすさんPから、「お三方このままでいいんですか」と喝が入りますが、もちろん、ここで投げる気は毛頭ありません。展開的に、次はかなり気合の押しが要求されるところ。セレネさん、ヨシダかばんさんが2×なので、ここは私が行かなければいけません。(みつちー6○1×)

30問目

「日本各地にあるが、特に長崎市にあったものが有名な、そこを通った人が」
スカイプでやってるクイズで、「クイズは雰囲気」という格言がありまして、ここがまさに「雰囲気押し」でした。脳内イメージとしては「置いてけ堀」みたいな感じの何か。ただ、「置いてけ堀」という単語も、それに似た何かも、とっさに浮かばない。ただ、その後の「行こうか、戻ろうか」というのは聞こえてます。カウントが始まって、そこから連想できたのが、昔読んだ本の中にあった「行こか戻ろか思案橋」というフレーズ。講談社ブルーバックスの物理パズルの本だった気がしますが、よくわかりません。「この言葉が正解になるのか?」と半信半疑ながら、もう時間もないし、誤答してもあと1×つけられるという判断から、「思案橋」。まさかの正解でした。これなら、「藪」の方がよっぽど自信あったんですが(^^; 近いうちに一度、長崎市電に乗りに行かなきゃいけませんね。これで、みつちーさんの方に行った流れを、ちょっとだけ引き戻せたと思います。(ミイラの呪い4○1×)

31問目

「卓球のラケットに貼るラバー」無理問なんで、セレネさんかヨシダかばんさん、取ってください、という感じだったのですが、結局スルーでした。

32問目

青森県の祭り」押し負けた瞬間、「俺の夏…じゃなくて賢押はこれで終わったか」と思い、頭を抱えたのですが、次の瞬間「難易度的に弘前はないのではないか」という思考がよぎり、一縷の望みを託したところ、まさにそのとおり。「ブー」が鳴ったときはさすがに驚きましたが。みつちーさんには失礼ながら、「これで流れはこっちに来た」と思いました。(みつちー6○2×)

33問目

2ちゃんねる関連の作家」無理。

34問目

シチリアで豚が食っていたので和名がブタノマンジュウ」最初の部分は初耳でしたが、「ブタノマンジュウ」→「シクラメン」は定番問題ですね。普通なら私が解答権を取れる問題じゃないのですが、他3人が2×なので、少し押しが鈍ったのでしょうか。「暮れの2歳のオープン競走の名前」というのは出てきたんですが、「ポインセチアじゃない、マンジュシャゲじゃない、フリージアじゃない」と記憶を整理して、ようやく正解をひねり出しました。(ミイラの呪い5○1×)

35問目

「ジグソーパズルのうち、絵や写真のない」ヨシダかばんさんは、こういうのをあっさり持ってくので、2×付けてても全然安心できないのです。ただ、当面の目標はみつちーさんなので、ここは気にしない。(ヨシダかばん4○2×)

36問目

平塚らいてうと奥村博史の関係に由来する」ええと、老いらくの恋じゃないし、なんかその辺、と思いつつ、「女性から見て」ぐらいで押し。動画を見ると、ヨシダかばんさんが頭を抱えてますね。たぶんこれが1×と2×の違いなのでしょう。ここで追っかけリーチ。(ミイラの呪い6○1×)

37問目

「音符の上に短い横棒」これは押せない。と思ってたら、セレネさんが気合の押し。スカイプではよく「ガッツが足りない」ということが言われるのですが、セレネさん、まさにナイスガッツです。(セレネ3○2×)

38問目

「サッカーで使われる、すぐ消えるスプレー」これも無理です。時事とサッカーの二重苦。

39問目

ハーシェル親子が作った天体カタログ」実際の問題文はもうちょっとひねってあったので、押しポイントは、少し後になりました。実は、スカイプ向けに今作りためている問題群の中に、「Mはメシエの略ですが、NGCは何の略?」というのがあり、さらに最近、スカイプで「NGCを作ったのは誰?」という問題を聞いたことがありまして、そのおかげなのです。最初にアルファベット三文字で答えなかったのも、そのためなのですね。1組目で馬阿蘇さんが取った問題で、アルファベット三文字だからXORが正解、というのがありましたが、判定者によっては、「もう一回」をやってくれないことがあったりするのか、ちょっと気になるところではありますが、とにかく、ここは正解になりました。動画では「NGCカタログ」と答えてますが、Cがカタログの略なので、変な言い方ではあります。和製英語的に、「NGCカタログ」という言い方をされるケースはあるとは思いますが。(ミイラの呪い7○1×」


というわけで、準決勝も勝ち残ることができました。ずいぶん時間を食ったし、1組目に比べれば、甘さも、穴もあったとは思いますが、特に最後の10分くらいは、見てるみなさんにも楽しんでもらえる試合になったのではないかと思います。私自身、しんどかったのはもちろんですが、本当に楽しい試合でした。

賢押杯2012 ホールへの道

というわけで、久々の更新は賢押杯参加記です。

開始まで

前日は王子でAn×AnのA-1グランプリに参加し、3位と、上々の結果でした。打ち上げ2次会には、蒲田でのフリバ組も数名現れ、とりあえず同じ部屋にはならないように、などと話しておりました。

例年通り、ホテルメッツ川崎に宿を取り、川崎駅の崎陽軒で弁当を購入。季節限定の「冬」は売り切れで、ノーマルのシウマイ弁当を買って会場入り。エントリーを済ませてから、ホールではとりあえずSkypeクラスタの皆さんと合流。ここでわかったのが、TACTさん、ちゃけさんと同室ということ。あと、ロビーでお会いしたMamさん、真野恵里菜さんも同室とのこと。

ペーパー

ここ2回は、ジャンル分け変更の影響もあり、割と上位に入れていたのですが、今回のペーパーは非常にキツい問題でした。自己採点で48点。50位圏には入っていなかったようです。この時点では得点・順位はわかっていないわけですが、結果的に、部屋別予選を勝たないと残れない順位でした。いや、みなさん、点取り過ぎです。

1限〜2限

部屋別予選は2限第6教室。2限に回るのは初めてです。1限の時間中は、第2教室だったかの様子をちょっと覗いてから、ホールで昼食。その後、コンビニでちょっと用を足して2限に備えます。

部屋別・ローリング

そしていよいよ2限の部屋別予選。ちょっと自慢すると、ここ2回の部屋別では、全ラウンドで正解を取るという、非常にいい結果が出ていました。が、今回は皆さん押しが速くて、思うように正解できませんでした。きつい展開ながら、中盤からなんとか追い上げて、上位2名からは離されたものの、なんとか4位に滑りこみ。次の5○3×への参加権を確保します。

部屋別・5○3×

5○3×では、風向きが変わって、先行する展開。4○まで行ったところでTACTさんに並ばれましたが、結果的には主席…じゃなくて首席確保。次席は猛追したMamさんでした。

プレーオフ観戦

今回のペーパーによる敗者復活ボーダーは異様に高くなりました。みんな部屋別で苦戦したんですねぇ。プレーオフで出た「あずさ2号」の問題は、「国鉄の愛称の付け方が変わって、8時ちょうどのあずさ2号が無くなる」という新聞記事を読んだ者としては、感慨深いものでした。

本戦・1回戦:60問一本勝負

毎度のことながら、ここからの面子は非常にきつくなります。サルタヒコさんが最初誤答した後は順調に正解を重ね、石川さゆみさん、アラシ2さんが追う展開。私はボーダーラインあたりをうろうろしながら追っかけます。とにかく俺問題を待つ、我慢の展開で、5○0×の4位で無事通過。

本戦・準々決勝:早押しボードクイズ

ここまでは、前回も前々回も通った道。次の早押しボードに準決勝進出がかかります。部屋別で一緒だったMamさんと再会。賢鉄クラスタからは、さわちゃんさんもいます。
いきなり、「システィナ礼拝堂」を「システィナ大聖堂」と書いたりして後手をひき、またも我慢の展開となります。ただ、去年みたいに、適当な人がバンバン持っていく展開じゃないので、俺問題を取れればどうにかなるはず、ということで我慢を続けます。
で、来ました。「ポートライナーの駅」→「京」を単独正解。観戦中のまやちょんさんに思わずガッツポーズです。さらに、「よつばのぬいぐるみ」→「ジュラルミン」も単独正解。「あれって恵那のじゃなかったっけ」というのが脳裏をよぎり、「強度」ぐらいのキーワードを聞いてからの押しになりましたが、単独で行けました。リーチがかかったところで、次の「レーガノミックス」はしっかり聞いてボード正解。2回続けて敗退したのが嘘のような、ポイント到達での勝ち抜けでした。
私はここですぐ準決勝の準備に向かったのですが、もう一人の勝ち抜けは、みつちーさんでした。

準々決勝で敗退した2回は、部屋別をテンポよく抜けた後の敗退。今回は我慢のクイズが続いての準決勝進出。An×Anの大会でもあったことですが、序盤に苦労したときの方が、いい結果が出るのかも知れません。

ということで、いよいよステージでの準決勝に進出です。まずはここまで。

私の理想とするAnswer×Answer

さすがに早押しクイズ一般には当てはまりにくいので、あんあん限定ですが。

とりあえず、中島敦「名人伝」をよんでいただいて…

一通り出来るようじゃな、と老人が穏かな微笑を含んで言う。だが、それは所詮押之押というもの、好漢いまだ不押之押を知らぬと見える。

という台詞を吐けるような者に、私はなりたい。

誤答問題を振り返ってみる

最近とみに記憶力が減退していることもあり、今回に限らず、自分がどんな問題に正解したかって、半分も覚えてなかったりします。その一方で、誤答した問題は、全部とはいかないにせよ、比較的覚えているわけです。
誤答問題の方が数が少ない、というのもありますが、やはり誤答してブザーが鳴った際の「しまった!」という感覚が印象に残りやすいのでしょう。それと、正解のときはおおむね解答がすんなり出てくるのに比べ、誤答の際は、「答えが出てこない」→「あれこれひねり出そうと努力する」ということが多くなり、その思考過程を後からトレースしやすくなる、というのも理由として考えられます。

囲碁や将棋で、アマチュア有段者くらいになると、感想戦というのができるのが当たり前だと思います。これはやはり、「そのとき何をどう考えてその手を打ったか」という思考過程を再生できるからなのですね。私自身は囲碁・将棋ともそのレベルではないのですが、連珠は(最近は全然打ってなくて、だいぶなまってますが)そこそこ打てる方で、高校時代に校内名人戦をやった際にはやっぱり感想戦をやって、周囲から「連珠でも感想戦やるのか」と言われたことがあったりします。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで、新人王で誤答した問題にちょっと触れていこうと思います。覚えてる範囲での話ですが。

「本につく虫〜」

「シミ」とひらめいて押したところ、「魚のような体の形」ときて、一瞬考え、「カツオブシムシ」で誤答。最後の「シ」を言ったぐらいのところで「漢字で『紙魚』だからシミでよかったんだな」と気づいたものの後の祭り。カツオブシムシは衣類に付く虫でしたね。

「落語『長屋の花見』で〜」

これは定番問題ですかね。「タクアンは卵焼き」と来たので、「ダイコンはカマボコ」という絵は浮かんだのですが、困ったことに「ダイコン」「カマボコ」という言葉が出てこない。こういう、「とっさの失語症」は最近本当に多いです。で、ひねくりだそうとする間に時間切れ。しかも正解は「お茶は」ときて「酒」でした。そうだよな。そっちへ行く流れも当然あるよな。そういえば、同系列の問題は、以前、名古屋でやったjustisさんの企画で取った記憶があり、そのへんに引っ張られたようです。

「『ティベリウス』と『ガイウス』〜」

最初に浮かんだのはローマ帝国第2代皇帝のティベリウス。「たしか兄弟で期待されてたんだよな」と思いつつ、答えるべき内容が出てこない。仕方なく、「ローマで兄弟といえば…」でひねり出した「グラックス兄弟」を答えるも、ブザーと同時でアウト。まあこれは仕方ないところ。
ちなみに、「ティベリウス」は英語読みだと「タイベリアス」で、これは「宇宙大作戦」のカーク艦長のミドルネームだったりします。以前スカイプでやった「スター・トレック問題20問」でこれを問う問題を出したことがありますが、普通のクイズではまず出んでしょうな。逆に「ミドルネームはタイベリアス(ティベリウス)」という問い方はあるかもですが。まあ普通は「ジェイムズ・T・カーク」と略されるわけですが。

エスペラントを作ったザメンホフと〜」

雰囲気で押したら「ザメンホフと」で止まりました。てっきり「ザメンホフと交流のあった」みたいな流れかと思って「そんなの知らん」ということでやむを得ず「ポーランド」と言ったら、その後が、「ランドルトに共通する職業」ということで「眼科医」でした。素直に来れば「ポーランド」「眼科医」のどっちかなんですが、このときは「眼科医」の方は浮かびませんでした。たぶん勝てるときだと、こういうのが浮かぶんだろうなぁ。

「夕方に大きな白い花を〜」

これも雰囲気押し。昭和時代だと、よくローカルニュースで、「○○さん宅で、珍しい月下美人の花が咲きました」みたいなのをやってましたね。いや、うちでも咲いたけど、TV局は来なかったぞ。それはさておき、これはさすがに早とちりで、その後「ド・フリースが」ときて、「オオマツヨイグサ」でした。たしかに問題文的には、こっちの方がすわりがいいですね。


もう何問か誤答した記憶があるのですが、思い出せません。記録集が出ればまた考えるかも知れませんが、まあそもそも思い出せる範囲で書くというつもりだったんで、こんなところで。