誤答問題を振り返ってみる

最近とみに記憶力が減退していることもあり、今回に限らず、自分がどんな問題に正解したかって、半分も覚えてなかったりします。その一方で、誤答した問題は、全部とはいかないにせよ、比較的覚えているわけです。
誤答問題の方が数が少ない、というのもありますが、やはり誤答してブザーが鳴った際の「しまった!」という感覚が印象に残りやすいのでしょう。それと、正解のときはおおむね解答がすんなり出てくるのに比べ、誤答の際は、「答えが出てこない」→「あれこれひねり出そうと努力する」ということが多くなり、その思考過程を後からトレースしやすくなる、というのも理由として考えられます。

囲碁や将棋で、アマチュア有段者くらいになると、感想戦というのができるのが当たり前だと思います。これはやはり、「そのとき何をどう考えてその手を打ったか」という思考過程を再生できるからなのですね。私自身は囲碁・将棋ともそのレベルではないのですが、連珠は(最近は全然打ってなくて、だいぶなまってますが)そこそこ打てる方で、高校時代に校内名人戦をやった際にはやっぱり感想戦をやって、周囲から「連珠でも感想戦やるのか」と言われたことがあったりします。

前置きが長くなりましたが、そういうわけで、新人王で誤答した問題にちょっと触れていこうと思います。覚えてる範囲での話ですが。

「本につく虫〜」

「シミ」とひらめいて押したところ、「魚のような体の形」ときて、一瞬考え、「カツオブシムシ」で誤答。最後の「シ」を言ったぐらいのところで「漢字で『紙魚』だからシミでよかったんだな」と気づいたものの後の祭り。カツオブシムシは衣類に付く虫でしたね。

「落語『長屋の花見』で〜」

これは定番問題ですかね。「タクアンは卵焼き」と来たので、「ダイコンはカマボコ」という絵は浮かんだのですが、困ったことに「ダイコン」「カマボコ」という言葉が出てこない。こういう、「とっさの失語症」は最近本当に多いです。で、ひねくりだそうとする間に時間切れ。しかも正解は「お茶は」ときて「酒」でした。そうだよな。そっちへ行く流れも当然あるよな。そういえば、同系列の問題は、以前、名古屋でやったjustisさんの企画で取った記憶があり、そのへんに引っ張られたようです。

「『ティベリウス』と『ガイウス』〜」

最初に浮かんだのはローマ帝国第2代皇帝のティベリウス。「たしか兄弟で期待されてたんだよな」と思いつつ、答えるべき内容が出てこない。仕方なく、「ローマで兄弟といえば…」でひねり出した「グラックス兄弟」を答えるも、ブザーと同時でアウト。まあこれは仕方ないところ。
ちなみに、「ティベリウス」は英語読みだと「タイベリアス」で、これは「宇宙大作戦」のカーク艦長のミドルネームだったりします。以前スカイプでやった「スター・トレック問題20問」でこれを問う問題を出したことがありますが、普通のクイズではまず出んでしょうな。逆に「ミドルネームはタイベリアス(ティベリウス)」という問い方はあるかもですが。まあ普通は「ジェイムズ・T・カーク」と略されるわけですが。

エスペラントを作ったザメンホフと〜」

雰囲気で押したら「ザメンホフと」で止まりました。てっきり「ザメンホフと交流のあった」みたいな流れかと思って「そんなの知らん」ということでやむを得ず「ポーランド」と言ったら、その後が、「ランドルトに共通する職業」ということで「眼科医」でした。素直に来れば「ポーランド」「眼科医」のどっちかなんですが、このときは「眼科医」の方は浮かびませんでした。たぶん勝てるときだと、こういうのが浮かぶんだろうなぁ。

「夕方に大きな白い花を〜」

これも雰囲気押し。昭和時代だと、よくローカルニュースで、「○○さん宅で、珍しい月下美人の花が咲きました」みたいなのをやってましたね。いや、うちでも咲いたけど、TV局は来なかったぞ。それはさておき、これはさすがに早とちりで、その後「ド・フリースが」ときて、「オオマツヨイグサ」でした。たしかに問題文的には、こっちの方がすわりがいいですね。


もう何問か誤答した記憶があるのですが、思い出せません。記録集が出ればまた考えるかも知れませんが、まあそもそも思い出せる範囲で書くというつもりだったんで、こんなところで。